親の介護
今日午前10時よりピアノのレッスンに来られている65歳の男性Sさん。
定年退職後、「何かしなくっちゃ。。。。、一から始めてこれから楽し
めるものを……」と私の音楽教室に入会され、5年ほどになりました。
譜読み、リズム、カデンツ、基礎から、ゆっくり、コツコツと子供さん
たちと同じ教材を使って、今ではのんびりですが、バイエルも終了
前まで来ました。ポピュラー曲の「星に願いを」「ヘイ・ジュードー」
「イエスタディ・ワンスモア」も楽しんで弾いておられます。真面目
に実直にこっこっと定年まで勤め上げられたのでしょう。ピアノの
練習も毎日こつこつとこなし、譜読みもリズムもしっかり身につき、
模範生徒さんとして、休まず通って来られています。
そんなSさんも今日のレッスン後に、1時間かけて大阪のA区まで、
93才になられる痴呆症の一人住まいのお母さんの介護に一晩泊
まりで行かれるのです。「他にご姉妹で介護される方はおられない
のですか?」と聞きますと「わたしら兄弟は男3人、女2人ですが、
女二人は事情があって、来られしませんがな。。。そいで、私ら
男3人で頑張ってしようやないか。。。」と男3人が毎日交代で介護
をされているというお話でした。
レッスンに来られた時には「夜中はトイレに何度も連れて行くんで、
全く寝る時もないですよ」などと、話されています。今の時代は、
介護は娘さんという一般の考え方ではなくなって、男であっても、
親の介護は子の責任なのですね。。。。国からの介護も受けられ
ますが、親子の愛情が一番ですね。。。
「それにしても、いい男の子を持たれてお幸せでしたね。お母さん。。。」
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